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テニスなんだから
じっくりラリーをしてポイントを得ることは
当たり前のことであり、
「引き出し」と言うほどのものでも
ないのかもしれない。

だがずうにとっては違う。
フェデラーのように攻撃的なテニス、
ショートポイントでカッコよく決めたい
という思いはもちろん前面にあるのだが、
その裏には「打ち合いになったら不利」と肌で感じ、
どこか避けていた節があるからである。
そう、理由はもちろん片手バックハンド。
実際、バックにボールを集められたら
自分が攻撃を仕掛ける前にミスしてしまったり、
攻撃できるボールを待つ余裕がないために
強引に攻めに行き、自爆という
無限ループだったのだ。
フェデラーが
「小さいうちの片手バックはオススメしない」
と言っていた意味が、
諦めず実践してきた我が子を見て
ようやくわかったような気がした。

この日のマッチ練習、
ずうは長いラリーを楽しんでいるようだった。 
母はずうが
ようやくみんなと同じスタートラインに
辿り着いたような気がした。
コーチも同じような
思いだったのではないだろうか。
(ღ*ˇᴗˇ*)。o 


4年前。きっと感慨深いものが…↓