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ずうはテニスをする時
本当は真剣にやりたいと思っているのに
周りが遊んでいたりすると
つい流されて遊んでしまうのだと言う。
しかし周りがどうあれ
流されるのは明らかに自分の責任である。
パンドラの箱も含め、ずうには
「今やるべきことを自分で
しっかり考えて行動すること」
これをテニスを続けさせる条件とした。

…ただ
ずうに自覚があるかはわからないが
小学生男子、その場のノリに
流されるのはよくある話で、
今回のずうの場合は
流されるそもそもの原因が
A校でのテニスがそこまで楽しくなかったから
ではないかと母は考えている。
そして楽しいと思えない原因は
自信をなくしていたからという事が
らんま君に打ってもらって判明した。
もちろん手加減はあったにせよ、
だいぶ格上の相手と打ち合えた事は
ずうの大きな自信となり
テニスの楽しさがよみがえったのである。

そして
ずうが自ら「テニスを続けさせてほしい」と
言ってきたことは、密かに母を救っていた。
あのまま着地点を見つけられず、結果
テニスを取り上げるしかなくなっていたら
母には後悔しか残らなかっただろう。

二人を救い、尚も切れなかった蜘蛛の糸。
現れたタイミングといい、本当に
お釈迦様の化身だったのではないだろうか。
( *ノ_ _)ノノ╮*_ _)╮ハハー